ダイヤモンドの物理的特徴について

ダイヤモンドの物理的特徴を詳しく把握しておこう

ダイヤモンド買取の物理知識。ダイヤモンド圧子を使用して物質の硬さを量的に測定する事で、個体によってそれぞれ硬度が異なる事を確認できる

ダイヤモンド買取の知識には、ダイヤが関わる物理知識もあります。例えば、ダイヤの特徴として有名な硬さですが、これは一般にも良く知られている「モース硬度」が使われています。モース硬度は鉱物同士でこすりあわせて、硬度を15段階に分けます。しかし、より科学的な硬度測定が必要な工業分野では、より科学的に硬度を検証できる「ヌープ硬度」が使われているものです。

ヌープ硬度とは、ダイヤモンド圧子を使用して物質の硬さを量的に測定する事で、個体によってそれぞれ硬度が異なる事を確認できる測定法です。簡単に言うと、「ダイヤモンド圧子」と呼ばれるダイヤモンドの針を、測定したい物に押し込んで測定します。

ヌープ硬度の測定試験で、へこみの大きさが大きいほど柔らかい、つまり硬度が小さい鉱物と測定されます。反対に、へこみの大きさが小さいほど硬い、硬度の大きな鉱物と測定されます。硬さを科学的に検証する方法は他にも多くありますが、ヌープ硬度は工業用途に耐える精度と、試験の簡単さを兼ねているので、工業分野で広く用いられているものです。

ヌープ硬度は応用範囲が広く、一般的に身近な物の硬さを測る為に使われています。例えば、映画やドラマ等が収録されているブルーレイディスクの保護膜や、金属のメッキの硬さを測る為にも利用されているものです。こうした、とても薄い層の硬さを測定する為に開発されたヌープ硬度の試験法が「ナノインデンテーション試験」です。

ナノインデンテーション試験では「1ミリニュートン」という、とても小さな力でダイヤモンド圧子を押し込む試験法です。ミリニュートンという単位は聞き慣れないかもしれませんが、有名な宇宙探査機はやぶさに搭載されたイオンエンジンの力が8ミリニュートンである事から考えると、想像を超える弱い力である事がわかります。

単純に説明すると、はやぶさのイオンエンジンを3つ束ねると24ミリニュートンの力が得られます。これでようやく、1円玉を浮かせられる力になる程度の力です。ナノインデンテーション試験に使われるのは、その24分の1ですから、1円玉を1つ持ち上げるのに、24ものダイヤモンド圧子で支えなければいけない事になります。

この小さな力で、ダイヤモンド圧子を使用して物質の硬さを量的に測定すると、これまで硬度を測定できなかった「とても薄い物」や「とても小さな物」の硬度も測定できます。工業の技術が進歩する裏で、ダイヤが深く関わっているのです。

ダイヤモンド買取の鑑定や査定の場では、こうしたダイヤの意外な利用法は語られる事がありません。しかし、ダイヤは、ダイヤモンド買取の場で取引される宝飾品以外にも大切な用途があります。また、ダイヤモンド買取の専門家が価値を測定するのと同じように、大切な調査に用いられているものです。ダイヤモンド買取の知識には、宝飾品に直接関係がないものの、面白い話題が多くあるものです。

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