ダイヤモンドの物理的特徴について

ダイヤモンドの物理的特徴を詳しく把握しておこう

ダイヤモンド買取の知識。ダイヤは劈開性がありダイヤモンドの欠けた欠け口の形状は貝殻状を呈する

ダイヤモンド買取の知識の中には、ダイヤモンドの物質としての特徴に関する物もあります。その中でも興味深い知識の1つが、ダイヤモンドの「劈開性」です。劈開性とは、特定の方向に割れやすい性質の事を言い、ダイヤモンドの欠けた欠け口の形状は貝殻状を呈します。ダイヤを含め鉱物の中には劈開性を持つものが多くありますが、中でもダイヤの劈開性は完璧に近いものです。綺麗に劈開する性質を持つからこそ、硬いダイヤも上手く加工できるものです。

ダイヤの劈開性は「クリービング」と呼ばれる、原石を加工する段階で利用されます。原石には不純物が多く、宝石用の加工に適さない部分も少なからずあるものです。また、大きすぎて加工時に2つ以上に割る必要が生じる事もあります。しかし、いずれにせよ全てを研磨で削ぎ落していくのは時間と手間がかかり過ぎるものです。そこで、ダイヤの劈開性を利用して計算通りに原石を割れば、不純物の多い不必要な部分を一気に落とせます。

綺麗にクリービングしたダイヤモンドの欠けた欠け口の形状は貝殻状を呈する物です。劈開が上手くいかないとダイヤは粉々に砕け散ってしまう為、作業は慎重に慎重を重ねて行われます。

劈開を利用したクリービングの例として、世界的に有名な「カリナン」というダイヤの逸話があります。現在はイギリス王室の王冠や王笏を飾っているカリナンですが、元々は南アフリカのプレミア鉱山(現在はカリナン鉱山へ改称)で発見された3106カラットもある大きな原石でした。これを劈開したのが、当時世界で最も腕の良いダイヤ技師と呼ばれた、ロイヤル・アッシャー社の「ジョセフ・アッシャー」です。

ジョセフは数日間、不眠不休でカリナンを観察して劈開すべきポイントを探し続けました。やがて原石を刃に当ててハンマーを振り下ろし、見事ダイヤの分割に成功した時、ジョセフはあまりの緊張に失神して倒れてしまったと伝わっています。

写真に残るカリナンの原石は、広い劈開面と思われる部分が見て取れるものです。この為、「カリナンはもっと大きな原石であり、どこかに残りの原石が存在する」とも噂されています。劈開の知識が生んだミステリーの1つと言えるもので、歴史上幾度も「カリナンの別の原石である」とされる原石が登場してきました。しかし、今でもカリナンの片割れの本物は見つかっていません。

ダイヤモンド買取の査定の場や、ダイヤモンド買取の専門家には劈開性の知識は直接関係しないものです。しかし、劈開性があるからこそダイヤは綺麗な形に加工しやすく、ダイヤモンド買取の場で高額の査定がされる宝石として存在できます。ダイヤモンド買取の査定や鑑定の場には劈開性の話題が上りにくいものですが、ダイヤを形作る重要な要素としてダイヤモンド買取の専門家に知られているのです。

Copyright(C)2015 ダイヤモンドの物理的特徴について All Rights Reserved.